大黒天と大国主との関係性について
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大黒天と大国主との関係性について
私は特に、強いパワーをお持ちの
3面大黒天さまをお祀りさせて頂いておりますが、
大黒天と大国主の命さまについてお話させて頂きます。
大黒天とは?
さて、
大黒天様は
ヒンドゥー教の主神であるシバ神(大自在天)の別名であり、
シバ神は元々ヒンドゥー教の主神の一人です。
青黒い身体を持つ破壊神として崇められています。なんだか私たちが知っているイメージとずいぶん違いますね。
元は荒々しい破壊神の姿をしていましたが、
中国を経て日本に伝わる中で打ち出の小槌に大袋を背負った現在の穏やかな姿になりました。
彼に何があったんだ??と私は思いましたよ^^
この神は仏教に入った人々の間でも崇拝され、
その際にはマハーカーラというサンスクリット語の言葉が使われます。
摩訶迦羅(まかから)とも音写されます。
日本では「mahā=大きい」と「kāla=黒い」を訳して“大黒天”と名付けられました。
マハーカーラは「偉大な黒い神」と「偉大な時間(=破壊者)」を意味しています。
密教では、マハーカーラは大自在天の眷属(けんぞく)であり、三宝を愛し、
飲食を豊かにする神として崇められます。
彼は黒い色を持つ忿怒相(ふんぬそう)として表現され、胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)の外金剛部(がいこんごうぶ)
に位置しています。
また、この神は七福神の一人としても有名です。
かまどの神
中国では「かまどの神」として崇められており、日本でも大黒天は台所のかまどを司る神様として崇拝されるようになりました。
鬼滅の刃のかまどたんじろうという主人公はそこからとったのかもしれませんね。
日本に伝わった大黒天は、その後、平安時代頃に「大国主命(おおくにぬしのみこと)」と結び付けられました。
大国主命は出雲の神様で国作り神話で知られていますが、「大黒」と「大国」の響きが似ていたため、
次第に一体視されるようになったと言われています。
また、大国主命は袋を担いだ姿で描かれることが多かったため、
日本での大黒天もインドのマハーカーラのような荒々しい姿ではなく、
大国主命に倣って袋を担ぐ姿で描かれるようになりました。
大黒天が現在の姿になったのは室町時代頃です。
現代の日本で描かれる大黒天には、笑顔やふくよかなイメージがあります。
しかし、初めて日本に伝わった当時の大黒天は、ほっそりとした姿で描かれることが多かったのです。
これは、平安時代後期に作られた大宰府の観世音寺の木造大黒天立像が、
スリムな姿で厳しい表情をしていたことから分かります。
大黒天が現在のような短身で福々しい姿になったのは、
室町時代に「大黒天=福の神」というイメージが広まり始めたためだと言われています。
大黒天はお金と出世に関する神様として崇められており、
私たちにさまざまなご利益をもたらしてくれます。
大黒天がもたらす主なご利益についてお話します。
お金にまつわるご利益:
大黒天を崇めることで、五穀豊穣や商売繁盛など、主にお金にまつわるご利益が期待されます。
なぜなら、大黒天が左肩に背負う袋は財宝を象徴し、
右手に持つ打ち出の小槌は富を湧き出させる力を象徴しています。
さらに、足で押さえている米俵は豊作を象徴しています。
豊臣秀吉大変愛されたと知られています。
農民出身から天下人にまで出世を果たした豊臣秀吉は、身につけていた「三面大黒天」のお守りを
肌身離さず持っていたという言い伝えがございます。
三面大黒天は、大黒天・毘沙門天・弁財天の3つの顔を持つ神を指します。
豊臣秀吉の名声が広まると、彼が信仰していた大黒天には出世や
開運のご利益があると広く信じられるようになりました。
他にも加藤清正や徳川秀忠なども大黒天を信仰していたとされています。
大黒天は、お金や出世に関するご利益を授けると信じられていますが、
その他にも家庭円満や学問の成就、災厄除けなどさまざまな面でのご加護が期待されています。
大黒天を崇めることで、幸福や成功を得ることができるとされています。
大黒天や三面大黒天を祀る際には、特別な決まりはありませんが、
丁寧に扱うことが大切です。
神様への敬意を込めて、祭壇や神棚などを自分よりも高い位置に設置すると良いでしょう。
お祈りの際には、真言を唱えます。
これを唱えることで信じる神様に想いが届き、心が安らぎ、願いが叶うと信じられています。
真言には多くの種類がありますので、大黒天と三面大黒天では異なる真言を唱えることになります。
大黒天の真言は「オンマカキャラヤソワカ」です。
三面大黒天の場合は、毘沙門天の真言「オンベイシラ マナヤソワカ」と、
弁財天の真言「オンソラソバテイ エイソワカ」も一緒に唱えます。
真言は神聖なものとされており、唱えることで心を整えたり、
信仰の深化や悟りへの道に繋がるとされています。
真心を込めて真言を唱えることで、大黒天や三面大黒天との繋がりを深めることができます。
おん まきゃらや そわかと唱えて下さい。