トイレと産み分けの神様　烏枢沙摩明王の真言

さて、本日は家の中でも特にきれいにしておきたいトイレの神様と言われております
「烏枢沙摩明王」（うすさまみょうおうさま）のお話とご真言をお唱えしてまいりたいと存じます。

トイレの神様の歌が流行りましたね。
トイレにはそれはそれはきれいな女神さまがいるんやで

わたしは、はじめ読めなくてですねなんとお読みするのかな？と思ったことがございますが、
うすさまみょうおうさまとお読みいたします。

この神様、かなり特殊な性質をお持ちでおられます。
烈火をもって不浄を浄化することから、寺院のお手洗いに祀られることが多く
また、この明王は、（妊娠した人の）胎内にいる女児を男児に変化させる力を持っていると言われ、
男児を求めた平安時代の公家に広く信仰されてきたという歴史がございます。
また、ご利益 不浄除け、金運上昇のご利益があるとされています。

人間界と仏の世界の間にある「火生三昧（かしょうざんまい）」という炎の世界に住んでおられ

人間の煩悩が仏の世界に拡がらないよう焼き払い浄化するという役割をされています。

そのため、不浄なものを一切焼き払い清める功徳があるとされ、
便所や台所を清める神様として人々には信仰されてきました。

これは便所が古くから怨霊の通り道と考えられており、怨霊を浄化するためです。
今でも昔ながらの商家や寺院のトイレでは烏枢沙摩明王うすさまみょうおうさま
の御札が貼られていることがあるのを
見たことがあるかもしれません。

トイレの神様と言ってもよいかもしれませんね。

静岡県の寺院『可睡斎』（かすいさい）は特に有名でここは室町時代から続く、
創建600年以上の東海道随一の禅の修行道場なのですが、
そこのトイレに烏枢沙摩明王さまがでーんと祀られています。

梵字はウン真言を動画でご覧くださいませ。